坂ノ谷コースは比較的勾配のゆるやかなコースです。登山口からしばらく杉の植林帯が続きますが、それを抜けるとクマザサとブナ林の高原です。よく刈り込まれた広い登山道ですが、2mほどのクマザサで視野がさえぎられて迷路の中を歩いているようです。
三ノ丸避難小屋を過ぎてすぐのところに展望台があり、いきなり眺望が開けます。ここはガイドマップでは二ノ丸ですが、すぐ近くに三ノ丸避難小屋があるからか、三ノ丸展望台と呼ばれています。ここからの眺望は360°見渡せて素晴らしく、ずっと眺めていたい気分です。
さらに50分で山頂です。休憩小屋に山頂には珍しく便所が設置してあります。景色を眺めていると、氷ノ山越から登ってきた青年がゴシゴシとトイレ掃除を始めました。どこの団体が掃除されているのかお聞きすると、鳥取県若桜町が実施しているとのこと。くだんの青年は町委嘱の山岳巡視員のようです。地方自治体が設置管理してくれるから登山者が快適に過ごせます。ありがたいことです。
下山は三ノ丸に戻り、殿下コースを下って林道経由で駐車地点に向かいました。最後の約1kmは赤穂から来たという人が親切にも四駆に便乗させてくれ、ラクチンしました。
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