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六甲全山逆縦走 2006/02/27
六甲山山頂の霧氷
樹氷
縦走路入り口 宝来橋南詰め
宝塚・縦走路入口
宝塚から六甲連山を縦走・須磨浦公園へ
 
 阪急電鉄宝塚駅7:00…東六甲分岐点9:50…摩耶山掬星台12:20…菊水山15:15…高取山17:30…山陽電鉄須磨浦公園駅21:30 所要14時間30分 〔歩数70,000歩〕

 Web検索していると、逆縦走のレポートを見つけました。全縦といえば東行きしか頭になかったので、こんな歩き方もあるんだ ! と新鮮な思いで挑戦しました。
 阪急宝塚駅前・宝来橋南詰めの狭い道路を甲子園大学への道標に従い入って行きます。塩尾(えんぺい)寺からは山道です。縦走大会で何回となく下ってきたことのある縦走路を登っていくと、見覚えのある風景が次々と逆送りで現れてきます。タイムマシンで過去に遡っていくような不思議な気分です。所々急登もありますが、全体として小さなアップダウンを繰り返して高度をかせいでいき、疲れを感じないうちに六甲山上の車道に登ってしまいました。きつい後半のために体力が温存されるから、ええこっちゃと一人ほくそえんでいました。まだその時は…。
クマザサが美しい東六甲縦走路
東六甲縦走路
六甲山上の霧氷
霧氷
 六甲山上は−2℃。山頂付近の樹木は霧氷で白くなっています。手袋をしているので長袖シャツ1枚でも寒さを感じませんが、冷気のため耳朶が痛い。六甲山上は車道を歩いてもよいし山道の縦走路を歩くこともできますが、この時点では縦走路の山道を歩く余裕がまだありました。

 摩耶山・鍋蓋山・菊水山から、2006年2月開港の神戸空港がよく見えます。離陸する竹とんぼのような飛行機を見ることもできました。鍋蓋山から、この日の最終目的地・須磨連山が望めます。ここまで快調に歩いて来ることができました。あと所要5時間として、19時30分ごろには着けると胸算用しました。

 ところが、菊水山の下りから膝の痛みが始まり、大幅にペース・ダウンしてしまいました。
 丸山の市街地は進路が分かりにくい。逆コースのせいでなおさらです。2度道に迷いました。お腹が空いてきたのでコンビニでおにぎりを買い求め、エネルギーを補給しました。
中間地点・摩耶山掬星台から神戸市街を望む
摩耶山掬星台
鍋蓋山から高取山・須磨連山方面を望む 海峡の向こうは淡路島
鍋蓋山
菊水山山頂から神戸市街・神戸空港島を望む
菊水山
高取山からの夕日・左手は横尾山
横尾山
 高取山では、クラブ活動の高校生の一団が「(コン)チワッス」とあいさつしながら元気に追い越していきました。上りはそれほどでもありませんが、下りは膝にこたえます。高取山を膝を庇いながら下山すると18時30分、妙法寺で日没となりました。須磨アルプスは星明りの中です。日中でも恐怖を感じる馬の背は、ヘッド・ランプの明かりを頼りに乗り越えました。

 膝の痛みは次第に激しくなり、足裏も水脹れのため激痛が走ります。横尾山山頂で胸算用していた到着時刻を経過してしまいました。栂尾山の400段の階段は、手すりとストックを頼りに1段に2歩ずつで下りました。情けない ! 。
 高倉台団地まで来たらあとほんの一息です。ここでリタイアしたら悔やんでも悔やみきれません。必死のパッチです。気力のみで鉄拐山、旗振山を通って鉢伏山を下り、所要14時間30分で須磨浦公園に到着しました。

 遅い帰宅時刻を心配した家人に、「もの好きやねえ。『ど』が付くあほや」と軽蔑されました。
 
須磨アルプスから大阪湾・神戸空港島を望む
大阪湾を望む
旗振山から明石海峡大橋を望む
明石海峡大橋
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