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六甲縦走 2004/11/23
須磨アルプスの吹雪(2005年2月撮影)
須磨アルプス
2004KOBE六甲全山縦走大会 全行程56km
 
 山陽電鉄須磨浦公園駅6:45…菊水山11:25…摩耶山掬星台14:40…東六甲分岐点17:10…宝塚ゴール20:15…阪急電鉄宝塚駅 所要13時間30分 〔歩数76,000歩〕

 震災(1995年)前は職域大会に通算13回の経験がありますが、今回10年ぶりの挑戦です。参加者2,000人という大勢の市民大会のため、須磨アルプスや菊水山で渋滞するそうです。参加者は送迎つきホテルに宿泊したり野営したりして、受付時間(5:00〜7:00)の2時間も前からスタート地点で行列をなしているとか。私は地元の利を生かして受付終了間際に出発しました。

 当日は快晴。須磨アルプスで噂に聞く渋滞に遭遇しました。ここでのロス時間は30分ぐらいでしょうか。参加案内書による周知が行き届いていて参加者のマナーが良く、整然と前方が進むのを待っています。菊水山や鍋蓋山の上りでも列が詰まったときがありましたが、スローペースと思えば何のことはありません。その渋滞を利用して、立ったまま水分を補給することができました。
 太陽が出ているせいで水分補給の頻度が多く、市ヶ原で用意していた清涼飲料水が早くも底をつきました。粉末の清涼飲料を溶かすため売店で「水道水は売っていませんか」と尋ねました。おじさんが「ようけ(大量)か」と聞くので「1.5L」と答えると、無言で容器を持って来いとの手振り。「この水はおいしいでえ」と言いながら水道水を分けてくれました。『櫻茶屋』のご主人、ありがとう。(注 : 摩耶山掬星台に水が補給できる給水栓があります。)

 摩耶山前後で体調異変が二度、いずれも上り階段で左足大腿筋のけいれんがおきました。休憩をとって事なきを得ましたが、一時はリタイヤもやむなしかと思いました。そんな苦しい途上、摩耶山を守ろう会の皆さんによるホットレモン・サービスと、六甲山郵便局の皆さんによる甘酒サービスには感激しました。

 東六甲分岐点で日が暮れました。いつしかペースの似かよった者の集団ができ、その集団が黙々と下山を急ぎます。聞こえてくるのはザッザッという靴音のみ。見えるのはヘッドランプの輪の中の先行者の背と足元のみ。歩き始めてからすでに10時間を経過しています。この頃になると、ただただ早く着きたいとの一心で歩いていました。
 塩尾寺から宝塚まではアスファルトの下り坂です。満月に近い月齢十一夜の月が煌々と照っていてもう灯りは要りません。足の痛みに耐えかねて後ろ向きにソロリソロリと下っている人がいます。その横を、しっかりとは言いかねますが少しは余力を残した足どりでゴール地点に到着することができました。

 ゴールでは、完走を成しとげた満足感でいっぱいでした。この行事を支えてくださった六甲全縦市民の会の皆さんに感謝します。感謝の気持ちを込めてわずかですが”緑の募金”に協力させていただきました。また、『わたしはマナーを守ります』と表示された参加者用蛍光リボンは回収して使い回しするとのことですが、持って帰りたいと申し出たところ、「内緒で許します」とかっぷくのいい女性が大きな声で承諾してくれました。愛犬の散歩用バッグに取り付けて、マナー啓発をしたいと思います。
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